オプション検査

女性科

乳がんは乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生しますが、一部は乳腺小葉から発生します。乳がんは、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺など)に転移することがあります。なお、乳腺以外の乳房の組織から発生する腫瘍もあります。
乳がんは自分で見つけることのできるがんの1つです。日頃から入浴や着替えのときなどに、自分の乳房を見たり触ったりして、セルフチェックを心がけましょう。ただし、セルフチェックでは見つけられないこともあるため、定期的に乳がん検診を受けることも重要です。
女性科

マンモグラフィ

こんな方に
オススメ
40歳以上の女性
検査方法 乳房を板で圧迫し、薄く伸ばした状態でX線撮影します。
どんなことが
わかるのか?
乳房を薄く伸ばすことで乳腺が広がり、腫瘤性の病変をより鮮明に診ることが可能です。またマンモグラフィでは、乳房を触っても、しこりがわからないようなタイプの乳がんも、白い点のように見える微細石灰化病変として見つけることができます。マンモグラフィは、特にこの石灰化を見つけることに有用な検査です。
検査時間 5~10分程度

乳房超音波

こんな方に
オススメ
乳腺が発達している人や若年者(40歳未満)の女性
検査方法 乳房の表面から超音波を発生する器械をあてて、超音波の反射の様子を画像で確認します。
どんなことが
わかるのか?
乳房内の病変の有無、しこりの性状や大きさ、わきの下など周囲のリンパ節への転移の有無を調べます。超音波検査では、乳腺は白く、多くの乳がんは黒く写るため、マンモグラフィで乳腺の割合が多い高濃度乳房とされる場合では、超音波検査の方が乳がんの発見に役立つことがあります。放射線による被ばくの心配がないため、妊娠中でも検査が可能です。

子宮がん検診

こんな方に
オススメ
閉経後の50~60歳代の人女性に多くみられますが、近年20~30歳代で発生するケースが増えてきています。
検査方法 子宮や卵巣に腫れがないか、膣や頸管に異常がないかなどを医師が診察します。また子宮の入口などの部分を綿棒でこすりとり、顕微鏡で細胞を調べます。
どんなことが
わかるのか?
初期には全く症状がないのが普通です。がんになる前の異形成の発見。また子宮がんだけでなく、子宮筋腫や卵巣の異常などを発見するきっかけにもなります。

骨粗しょう症

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗しょう症」といいます。骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくありません。
骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないことが多く、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。
骨粗鬆症
こんな方に
オススメ
40歳以上の女性
どんなことが
わかるのか?
骨の強さは骨の量(骨密度)と骨の質(骨強度)で評価できます。

骨密度測定(BMD)

内容 骨密度検査は骨内のカルシウム量を測る検査で、X線を利用し、骨の密度を測定します。
検査方法 X線を利用した検査は腰椎と股関節(脚の付け根)の骨密度を測定します。
検査時間 5~10分程度

超音波骨量測定

内容 超音波を用いて、骨梁面積率、骨年齢を測定します。X線を使用していないため、若年者や妊娠中の方でも測定することができます。
検査方法 かかとの骨に超音波をあてて測定します。
検査時間 5分程度

簡易睡眠時無呼吸検査

睡眠時無呼吸症候群は眠っている間にと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。
これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。心臓に負担がかかるため、高血圧となり、動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなります。
1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞・脳梗塞・生活習慣病・眠気による事故などを引き起こし、死亡率が高くなるため、すぐに治療が必要です。
無呼吸症候群
こんな方に
オススメ
ひどいイビキ、睡眠中の呼吸停止がある、夜中何度もトイレに起きる方、日中に眠気を感じる方、心筋梗塞、心房細動といわれている方
検査方法 ご自宅でもできる検査です。寝る前に睡眠時無呼吸モニターをご自身で装着していただきます。お腹にバンドで小さな機械、鼻と指にセンサーを着けます。
どんなことが
わかるのか?
睡眠中の無呼吸の回数、血液中の酸素飽和度、寝ている体位などが分かります。
検査時間 就寝時間

頸動脈エコー

首の血管の様子を超音波を使って簡単に可視化できる検査です。これにより動脈硬化の早期発見や進行具合がわかります。
頸動脈エコー
こんな方に
オススメ
高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満の方・動脈硬化が気になる方
検査方法 プローベ(超音波)を首筋にあてて測定します。
どんなことが
わかるのか?
動脈硬化、プラークの有無
検査時間 15~20分程度

内臓脂肪測定

腹囲が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れるとメタボリックシンドロームと呼びます。この状態で内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい危険性があります。
内臓脂肪測定
こんな方に
オススメ
腹囲が男性:85cm、女性:90cm以上ある方
検査方法 腹部への生体インピーダンス法(微弱な電流を流す)で測定します。
※ ペースメーカー使用の方は出来ません。
どんなことが
わかるのか?
内臓脂肪面積が数値でわかり、内臓肥満型の基準と比較ができます。また腹部の状態を断面イメージ図で表示できます。
検査時間 5~10分程度

血圧脈波(PWV/ABI)

動脈は、心臓から送り出される血液を全身に運ぶ重要な血管です。通常は弾力性がありしなやかですが、加齢による老化や様々な危険因子によって厚く硬くなってしまうのが動脈硬化です。
動脈硬化になると柔軟性がなくなるため自在な伸縮ができなくなって高血圧の発症や進行の原因になります。 また、高血圧による血管への過剰な圧力は、動脈硬化自体を進ませます。 さらに動脈硬化が進むと、血流の勢いに耐え切れずに血管が破裂してしまうことがあります。また狭窄や血栓による閉塞などを起こします。
血圧脈波
こんな方に
オススメ
喫煙者、コレステロールが高い、高血圧・肥満・運動不足な方
検査方法 両腕と両足同時に血圧を測ります。同時に簡単な心電図と心音も記録します。
※ 透析、乳がん術後(医師より両手両足に強い圧をかけてはいけないと言われている方)は検査出来ません。
どんなことが
わかるのか?
両手足の血圧と脈の伝わる速さを測ることによって、動脈硬化の状態を調べることができます。一緒に下肢の太い動脈に狭くなっている所がないかもわかります。
検査時間 10~15分程度

胸部CT

2020年のデータでは、肺がんによる死亡数は男性が1位、女性が2位となっています。肺がんは、肺の気管や気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因によってがん化することで起こります。たばこを吸う人に多く発症するがんで、喫煙者は非喫煙者の約5倍かかりやすく、非喫煙者でも受動喫煙の影響で約1.3倍かかりやすいと言われています。肺がんは無症状で早く進行する場合もありますので、早期に発見できれば手術で治る可能性が高くなります。
胸部CT
こんな方に
オススメ
咳・痰などが続く方、喫煙本数や喫煙歴が長い方、家系にがんになった人がいる方、受動喫煙の環境にいる方
検査方法 寝台の上にあお向けに寝ていただき、数秒間息を吸って止めている間に、胸部全体をこまかく撮影します。X線を利用し得られたデータをコンピューターが計算して、5mm以下の体の断面(輪切り)として画像化することで異常の有無を調べる検査です。
どんなことが
わかるのか?
肺がん、肺結核、気管支拡張症、気胸、胸部大動脈瘤、肺動静脈瘻、心臓疾患などの病変が、小さなものまで発見できます。特に腫瘍性病変などは、心臓の裏側の部分・腹部に近い横隔膜の裏側・その他の臓器などに重なり合わずに見ることができます。
検査時間 5分程度

腫瘍マーカー

体内にがんが発生すると、通常はほとんど見られない、そのがん特有の物質が作られて血液や尿の中に出現します。この物質を腫瘍マーカーといいます。血液や尿などの体液に含まれる腫瘍マーカーの濃度を測定すれば、がんの有無やがんがある場所を推測することができます。
腫瘍マーカー検査は採血をするだけで行えるため、体への負担が少ない検査です。
腫瘍マーカー
検査項目 内容
PSA(前立腺特異抗原) 前立腺肥大症でもある程度の陽性所見を示しますが、前立腺がんに限って初期がんでも30~50%の陽性率を示します。
CA125 卵巣・子宮のがんの診断に利用されます。
CEA 大腸がんなどの消化器系を中心に各種臓器のがんの診断に利用されますが、慢性の肝疾患や大腸炎あるいは正常な人でも上昇することがあり、特に喫煙者では異常者が多いとされています。
CA19-9 主に膵臓がんの診断に利用され、ついで胆道系がん、胃がん、大腸がんに限って初期がんで上昇するとされています。
シフラ(CYFRA21-1) 肺がんの補助診断法として利用されます。
proGRP 肺がんの中でも極めて悪性度の高い肺小細胞がんの初期において陽性率が高くなります。
AFP 肝臓がんの診断に利用されます。慢性肝炎や肝硬変、妊娠中でも上昇します。
上記腫瘍マーカー7種セット
(※男性の場合PSA、女性の場合CA125)
上記7種(※男性の場合はPSA、女性の場合はCA125)の腫瘍マーカーのセットです。
PIVKA-Ⅱ 肝臓がんの診断に利用されます。慢性肝炎や体内のビタミンKが不足した状態などでも上昇することがあります。AFPとPIVKA-Ⅱは、どちらか一方の数値のみ上昇することがあるため、両方を検査することをお勧めします。

MCIスクリーニング検査プラス

「MCI = 軽度認知障害」は、認知症を発症する一歩手前の状態を指しています。最近の研究ではMCIの段階で気づき適切な予防をすることで、その後の進行を抑える可能性あることがわかっています。
MCIスクリーニング検査プラス
こんな方に
オススメ
認知症に不安のある方
検査方法 血液検査
どんなことが
わかるのか?
軽度認知障害
検査時間 5分(採血)

歯科検診・歯周病検査

毎日の歯みがきに加えて、歯の定期健診を受けると、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことが出来ます。
虫歯や歯周病は悪化させてしまうと歯を失うことに繋がります。そして近年、歯周病は心臓病や脳卒中などの疾患原因になることがわかっています。そのため歯を失って噛めなくなってしまう前に、虫歯や歯周病から天然歯を守りましょう。
歯科検診
こんな方に
オススメ
定期的に歯科で受診しない方、糖尿病の方
検査方法 歯茎の炎症の状態を歯科衛生士がチェックします。
どんなことが
わかるのか?
虫歯は初期の段階ではほとんど痛みを感じません。歯周病もかなり悪くなるまで自覚症状がありません。歯周病は歯茎のチェックで進行状況がある程度把握できますので、異常がある場合はすぐに歯科口腔外科で治療を開始することが出来ます。
検査時間 10~15分程度

新型コロナウイルス抗体検査(定量)

ウイルスや細菌と戦う「抗体」は異物と認識したものに特異的にくっつくことで、その異物を排除しやすくする働きがあります。そして一度抗体を作ると次に同じ異物が来た時に、前に抗体で戦ったことを覚えていて、最初に戦った時よりも簡単に異物を倒すことができます。これを獲得免疫と言い、予防接種はこの仕組みを応用しています。
「中和抗体」は、ウイルスにくっついて細胞に侵入しないようにする働きをする抗体のことですが、ワクチンを接種することで生成される「中和抗体」の値は個人差が大きく、ワクチンを接種した方、または新型コロナウイルスにかかったことのある方も、自分がどのくらいの抗体を持っているかは気になるところではないでしょうか?
この検査は簡易キット(定性検査)のような陰性、陽性の判定だけではなく、どれくらいの抗体量があるかがわかります。
新型コロナウイルス抗体検査
検査の特徴 ロシュ・ダイアグノスティックス社製 「ElecsysⓇAnti-SARS-CoV-2 S RUO」で行います。検査の正確さは、「感度」と「特異度」の2つの指標で評価されます。
・感度 98.8%
(抗体を持っている100人を検査した時に正しく陽性と判定される人が98.8人)
・特異度 99.98%
(抗体を持っていない100人を検査した時に正しく陰性と判定される人が99.98人)
と正確性が高いです。
抗体の基準値 0.8U/ml未満で陰性
0.8U/ml以上で陽性(15 U/ml以上で十分な中和抗体あり)
※ 15 U/ml以上であっても新型コロナウイルスに罹患しないわけではありません。
検査費用 ¥3,300(税別)
※ 上記は健康診断(採血を含むもの)価格です。単体の検査の場合は別途¥1,000(税別)かかります。
検査方法 採血
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