日本の2020年の人口動態統計で、死因の第1位は悪性新生物<腫瘍>、いわゆるがんでした。第2位は心疾患、第3位は老衰、第4位が脳血管疾患となっています。
がんは50歳代から急激に増え、日本人の「2人に1人」が一生のうちに何らかのがんに罹患し、「3人に1人」ががんで亡くなると言われています。
がんや心臓病、脳卒中は、ある日突然かかるわけではありません。ある程度の時間をかけて少しずつ進行していきます。一見健康そうに見えても、高血圧や糖尿病などの病気が潜んでいることがあります。
定期的に体を点検し、病気の早期発見・早期治療でご自身の身を守ることが健康寿命を延ばす秘訣です。健康診断や人間ドックを積極的に受けていただくことが、簡便で有効な対策とも言われています。
当院健診センターの総受診者数はコロナ禍前の2019年度と比較して、2020年度の約14%減から、2021年度は約1%減と回復傾向にありますが、依然として受診を控えた方が少なからずいると推測しています。しっかりとした新型コロナウイルス感染予防対策を取り、安心して快適な環境で受診していただけるよう、スタッフ一同準備してお待ちしております。
幸福で充実した人生を送るためにも、当センターをご利用いただきますよう、よろしくお願いいたします。
健診センター長 橋爪 泰夫